犬が足をなめるのは何かのサイン?その対策も解説

ライフケア
satisfied little labrador retriever puppy dog lick nose and rests on whit background

犬を観察しているとよく自分の足をなめたりしていませんか?それはもしかしたらあなたへ犬がサインを送っているかもしれません。

この記事を読むことで犬が足をなめる原因がわかるようになります。

犬が足をなめる原因

その部分に痛みを感じていたり、痒みがあったり、ストレスを感じていたりするときも犬は足をなめます。犬が足をなめる原因は色々あるため、犬のサインを汲み取れるようにどのような原因があるか知っておきましょう。

痛みや痒みや痺れなどの違和感があり足をなめる

痛み、痒み、痺れなど、いつもと違う違和感を足に感じると犬は足をなめます。その症状ごとに解説していきます。

痛みを感じている時

犬は足に痛みを感じている時でも足をなめます。例えば足に傷があったり、棘が刺さってしまったり、爪が割れたりして痛い時なども痛みを感じている箇所をなめます。傷や腫れのように目に見えれば犬の感情を読みやすいのですが、必ずしも表面的な痛みばかりではありません。骨折や関節炎など目に見えない痛みもあるため、足をなめていて歩き方がおかしいと思ったら、病院に連れていくなどの対処が必要になります。

足のほかにも肉球に棘が刺さっていないか、赤みを帯びていないか、肉球が乾燥で割れていないかなどの観察も必要です。犬は痛みを感じていると吠えたりするイメージがあるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。我慢強い子もいるため、飼い主さんが犬からのサインに気づいてあげる努力をしましょう。

アレルギーなどで痒みを感じているとき

犬も人間同様にアレルギーがあり、生活をしている中でも花粉やカビ、ホコリ、ダニなどもアレルギー反応として出ます。また、犬によってはドックフードに含まれている原材料や薬品にアレルギー反応を示すこともあります。

犬の足はアレルギーが発症しやすい箇所でもあるため、飼ってる犬が足をなめていて、その場所が赤みを帯びていたり、毛が薄くなっていたりしたらアレルギーの可能性も考えましょう。犬は外を散歩するときに直接触れているため、草むらなどでもかぶれます。

痺れの原因

人間でも椎間板ヘルニアなどの脊髄の損傷があるように、犬でも脊髄の損傷はあります。犬の場合も人の椎間板ヘルニアと同じように脊髄を損傷すると損傷した脊髄の箇所によって脊髄の支配領域が痺れたり、痛みを感じたりします。

例えば首の部分の脊髄を損傷すると、前足に痺れや痛みを感じるため前足をなめたり噛んだりします。腰の脊髄の損傷をすると後ろ足に痺れや痛みを感じるため、後ろ足をなめたり噛んだりします。

損傷している箇所は首や腰でも痺れや痛みが出現するのは足に出るため、歩き方がおかしかったり、足を噛んだりなめたりすることが多くなってきたら一度病院に診てもらうようにしましょう。こういったサインを見逃さないだけでも、犬の病気の早期発見に繋がり、予後も良くなりやすいです。

吐き気を感じると足をなめる

犬は吐き気を感じても足をなめる行動をします。もし足をなめていて、よだれが垂れていたり、よだれの量がいつもより多かったりする場合は、吐き気のサインの可能性があります。このような症状が続くようであればかかりつけの病院に相談をしましょう。

癖になってしまっている

以前にアレルギーがあったり、足が痛くてなめている期間が長かったりすると、なめることで気分がまぎれる、又は楽になるという記憶が残り、癖となっていることがあります。人にも癖があるように犬にも癖が身につきます。あまりにもなめてしまって炎症を起こすようであれば対策が必要になってくるでしょう。

ストレスや不安を感じている

犬はストレスを感じると紛らわそうとして足をなめたり、噛んだりしてしまいます。ストレスの原因は犬によって違いますが、運動不足によるストレスが非常に多いです。散歩の時間を多くしたり、遊んであげたり飼い主とのコミュニケーションの時間を増やすことでストレスが減少し、ストレスにより足をなめたり噛んだりすることが改善されていきます。

イライラしている

不満やイライラしてくることでも足をなめる原因になります。環境の変化やお気に入りのおもちゃがなくなったりすると足をなめて気持ちを落ち着かせようとします。この場合は病気ではないため、ドックトレーナーなどのしつけの専門家に相談してみると良いでしょう。

飼い主にかまってほしくて前足をなめる

普段あまりなでたりコミュニケーションをとらなかったりすると、足をなめた時はやめさせるために注意をしようとすることで、足をなめれば構ってくれると思いこみ何度も足をなめようとします。そのため普段からコミュニケーションを充分にとるようにすることや、足をなめる行為をわざと無視して、他の行動中に構うようにすることで改善されます。

暇つぶしでなめる

犬は暇を感じても足をなめて暇をつぶします。特に暇を感じた際になめるのは一番なめやすい前足です。留守番をしている時や、帰ってきたら前足が赤くなっているといったことがあれば、暇つぶしでなめていたというのもよく聞く話です。特に痒そう、落ち着きがない、元気がないなどの症状がなく前足のみを舐めていたら暇つぶしで舐めているだけの可能性があります。その場合はそこまで気にする必要はありません。

セルフグルーミングでなめる

犬はセルフグルーミングをすることで全身を清潔に保ちます。健康的な犬はごはんの後や寝る前、落ち着ける場所にいるときにセルフグルーミングをします。これは全身についている寄生虫やノミ、ダニを排除するための本能によるものなのであまり気にしなくても大丈夫です。しかし、あまりにも長時間行う場合は別のサインかもしれないため注意が必要です。

犬の足をなめるのをやめさせるには?

傷口をなめたり炎症している箇所をなめたりすると、悪化に繋がる可能性もあるためその場合は犬に足をなめるのを辞めさせる必要があります。

エリザベスカラーをつける

足や肉球を少しなめるくらいであれば問題はありませんが、傷口があったりストレスがあったりすると何日間も同じ箇所をなめ続ける場合があります。その場合その箇所は炎症を起こしてしまう、傷口がひどくなるなど悪化に繋がる可能性があります。

そういった場合は足をなめないようにするエリザベスカラーがあります。エリザベスカラーはつけることで、自分の体や足を物理的になめられないようにする首輪です。傷口もですが、塗り薬などを処方されて薬を塗っている時などに薬をなめないようにできるため役に立ちます。

犬と楽しく遊ぶ

前述にも簡単に書きましたが、犬はストレスや不安からも足をなめてしまいます。そのためストレスを発散させるには飼い主とのスキンシップが大切です。例えば遊ぶ時間を増やす(ドックランなども良い)、お留守番の時は1人でも遊べるおもちゃを与える、散歩の時間を増やすなどを取り入れていくと足をなめる行為は自然と減ってくるでしょう。

アレルギーが原因の場合の5つの対策

犬に対してのアレルゲン(アレルギーの元の物質)はカビやホコリ、花粉、ノミ、ダニ、犬の抜け毛やハウスダストなどがあります。犬のアレルギーはくしゃみや鼻水などではなく、皮膚に赤みが出ることが症状として多く出ます。特に足はアレルゲンと触れやすいため、足をなめていて皮膚に赤みがある場合はアレルギーの可能性があります。対策としては以下の通りです。

①掃除

ハウスダストやカビ、ホコリ、犬の抜け毛などは犬のアレルゲンのため、アレルゲンを取り除くのに掃除は必要不可欠です。定期的に掃除を行うことでアレルギーを起こす可能性が減少します。それ以外にも空気清浄機などで空気を洗浄することもアレルギーを引き起こすリスクを減らしてくれるでしょう。掃除が大変な場合自動掃除ロボなどに頼るのも一つの手です。

②シャンプー

外の散歩をするとアレルゲンである花粉やノミなどが犬に付着します。そのまま付着した状態が続くと皮膚がアレルギーによって赤みを帯びてくる事があるため、定期的なシャンプーをすることで花粉やノミなどが洗い流されアレルギー反応が減少します。

③ブラッシング

シャンプー同様ブラッシングをすることで花粉やノミなどの除去ができます。散歩後毎回行うことで、家の中にアレルゲンを持ち込みづらくなるためアレルギー反応を抑えることができます。

④ダニ駆除薬の投与

ダニ、ノミに対しては動物病院で処方される駆除薬が効果的です。アレルギーや感染症のリスクを抑えてくれるため、月に一回投与することをおすすめします。

⑤ごはんを変える

犬はエサに含まれる成分や、薬品によってもアレルギーを発症する場合があります。その場合はかかりつけの動物病院の先生に相談の上、エサを変えると良いでしょう。

保湿する

肉球が乾燥によってひび割れを起こすと、犬が足をなめてしまいます。特にお散歩のあと足を洗ったりすると肉球を乾燥させやすいため、ひび割れを起こしてしまいます。肉球がひび割れを起こすようであれば、犬用の肉球クリームが売っているため肉球にクリームを塗ってあげましょう。そうすることで肉球を保護し、ひび割れを起こしづらくなります。

靴下をはかせる

犬にも犬用靴下が売っています。靴下を履かせることで肉球を保護したり、散歩時の棘や傷から肉球を守ってくれます。また肉球クリームと併用して使うことで保湿かつ保護ができるため、合わせて使うと効果的です。

靴下があることで無駄に足をなめることを防ぐこともできます。それにより足をなめる頻度を減らすことができ、炎症や傷口を悪化させづらくできます。ただ注意が必要なのが、犬が靴下を履くと違和感から自分でとってしまうことがあるため、犬のサイズにあった脱げにくいものを選んで履かせるようにしましょう。

動画を撮っておく

原因がわからず足をなめている場合、トレーナーさんや獣医さんに聞くと原因がわかることが多いです。その際に言葉では伝えづらいことも動画に残しておくことで現状をわかりやすく伝えることができます。

こんな場合はすぐに病院へ

  • 手足が赤くなり腫れている
  • 足や体の一部が赤くなり毛が抜けている
  • 手足が小刻みに震えている
  • 足を引きずる、足をつこうとしない
  • 足先、肉球が冷たくなって色が薄い

腫れや赤みは放っておいても中々症状が落ち着きません。特にその箇所を犬はなめてしまったりするので、早めに病院にいき原因の解明と薬の処方をしてもらいましょう。

足をひきづったり、手足が小刻みに震える、足先が冷たいなどの症状は椎間板ヘルニアの可能性があります。そういった症状が出た場合は放置することで悪化に繋がるため、ただちに病院へ連れていき早めの処置を行いましょう。

まとめ

犬が足をなめるのには様々な理由があります。それは犬が飼い主に対してどこかが悪い、構ってほしいなどのサインの一つとなるでしょう。日頃から犬を観察し、そのサインを見逃さないようにすることで病気の早期発見に繋がります。サインを見分けて、犬とオーナーさんのお互いの信頼関係をより深く築いていきましょう。

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